
1988年2月8日生まれ
178cm 80kg
岡山県出身
カープの福井優也投手。
私が今年、ひそかに応援している選手です。
かの有名なハンカチ王子、日ハム斎藤佑樹の同期で、当時、早稲田三羽烏と呼ばれていたようです。
(もう一羽は、西武ライオンズの大石)
この三羽烏、残念なことにプロ入りしてからの成績はいずれもいまいち。
プロの世界って本当に厳しいんですね。
でもそんな中、唯一復活の兆しを見せているのが福井なのですよね。
プロフィール
なにやら不思議な経歴の持ち主です。
高校卒業時に巨人にドラフト4位で指名されたものの入団を拒否。
早稲田大学に進学を決めるも、推薦入試の締め切りに間に合わず一般試験も不合格で、結局浪人(!)
のちにプロ入りする、大石、斎藤とともに甲子園で活躍。
大学卒業時には、広島カープから1位指名を受けるも、単独指名だったことにショックを受けたとか。
この時の「もうないじゃん・・・」と言う発言は、5年たった今でもネタにされている。
ちなみに、大石と斎藤も1位指名で、同大学から3名が同時に1位指名を受けたのは史上初だったようですね。
プロ入り後の成績
高校時代はやんちゃしてたり、ドラフト会議の時の態度で、どうも不遜な印象を与えてしまっていたようですけど。
たぶん、結構真面目で、どちらかと言うと慎重派なんじゃないかな?と私は思っています。
プロに入ってからのインタビューでは、どちらかと言うと後ろ向きな発言が多い印象です。
それは、入団してから味わった厳しい現実ゆえかもしれませんが。
基本的にはあんまり楽観的なタイプではないのかなぁ、と思います。
大学時代も、自分は3番目だ、と言っていたようですし。
それが、マウンドでの動揺具合に現れてしまったのか、態度がでかいわりにメンタルが弱い、等と言われてしまっていたこともありました。
でも、 4年目に巨人相手に完投勝利 、このあたりから復活の兆しを見せ始めます。
2015年は自身最多の9勝、6年目となる2016年は2桁勝利が期待されています。
ドラフト時、早稲田三羽ガラスと評された残りの2人、大石・斎藤は残念ながら鳴かず飛ばず。
福井は徐々に力をつけて、2人を引き離しつつあります。
彼が覚醒した瞬間は、何といっても2014年の巨人戦でしょう。
私、この試合を見ている頃、福井の事も野球の事も全然よく分かっていなかったけど、たまたまテレビでずっと試合を見ていて、試合が進むにつれて球場の空気がどんどん変わっていくのが分かりました。
野球って面白い 、って思えた試合の一つであります。つまんない試合は今でもあるけど、鳥肌の立つような試合を見ると、野球って面白い、って思います。
カープのレジェンド黒田博樹も、福井には期待しているとか。
将来は、カープを背負って立つエースになってくれるのでしょうか。
投手に必要なメンタリティとは
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ちょっと話は逸れるんですが、プロ野球選手って普通の精神力じゃ絶対こなせないですよね。
特にピッチャー。
あんな広い球場で、何万人と言う観客を背負って試合を組み立てなきゃいけないんですよ。
私、野球の試合を真剣に見始めるまで、ピッチャーが一番重要なポジションだって分かってなかったんですよね。
なんであんなにヒーロー扱いされるんだろう、毎日試合に出るわけでもないのに、って思ってました。
しかしそれも当然ですよね。
毎試合すさまじいプレッシャーを背負って結果を出し続けなければならないのですから。
自分がその場に立つことを考えたら、あの人たち化け物だな、と思いました。
人によっては高校卒業直後にあそこに立つんですよ。
自分のからだ一つで何億と言う大金を稼ぐには、肉体も精神も常人には想像つかないレベルに到達しないといけないのだと悟りました。
福井が成長できた理由とは
ここからは私の想像と言うか妄想なんで、まったく根拠のない話ですが。
先に述べたように、福井はどちらかと言うとメンタルが弱いと言われていました。
でも、その裏返しで、 自分に厳しいというか期待し過ぎていない感じ がします。
高卒でプロに進まなかったのは、まだ自分はそのレベルではないと思ったのでしょうか。
そのくせ、浪人してまで早稲田にこだわるあたりも、かなり頑固と言うか、一度決めたら曲げない性格が垣間見られますね。
思うに、このあたりが、大石・斎藤との違いだったのではないでしょうか。
自信を持つのはいいことですが、実力がない時に根拠のない自信を持つと、一度それが崩れた時に立ち直れなくなるんですよね。
斎藤佑樹がいい例だと思います。
この人、甲子園では今やメジャー投手となったマー君こと田中将大よりも上だった、と言われていました。
でも、プロに入ってからは散々ですよね。
自分の経験からも思うのですが、大きな自信もなく自分に期待出来ない、そんな状況でもこの道を進むと決めたときは、かなり強固な意志をもって決断していると思うのです。
だから結果が悪くてもショックを受けながらも受け入れ、そこからまた上を目指して努力する事が出来る。
福井はそんなタイプだったのではないでしょうか。
そして、コツコツ成功体験を積むうちに、経験に裏打ちされた自信が生まれたのかピンチにも動揺しなくなってきたように思えます。
まとめ
2016年のシーズンは、エース前田健太がメジャー移籍、昨年戻ってきた黒田も今年は41歳を迎え、いつでも引退する覚悟と自分でも言っています。
さらにさらに、期待の若手大瀬良が怪我で開幕は絶望的、と散々な状況。
外国人投手はいるものの、初心者の私の目から見ても昨年に比べて先発投手はかなり心配な状態です。
福井にかかる期待は今まで以上に大きなものになるのは間違いない。
圧倒的な強さはなくとも地道に結果を積み上げていくところ、応援したくなります。
今年が彼にとって飛躍のシーズンとなるといいのですが^^
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